まさに最強のコラボ。アンディ・ウォーホルが手がけた伝説のBMWスーパーカー【車×現代アートVol.1】
前編に引き続き、アンディ・ウォーホルが手がけたBMWのアートカーについてご紹介します。
アートカーに込めた28分間の情熱
M1の制作においてウォーホルは「私は視覚的なイメージとして、スピードを表現しようとしました。クルマが本当に速く走っている時には、すべての線と色彩が不鮮明になります。」(※)というコメントを残しました。その言葉どおり、ダイナミックな色彩と堂々とした刷毛使いが見て取れます。
また、塗装の職人に外注するのではなくアーティストであるウォーホル自らがペイント作業を行ったことは、BMWのアートカーの歴史でも稀なことだといいます。しかも、約6kgもの塗料をわずか28分で塗り上げたという驚きの制作スピードでした。

環境活動家の標的に。小麦粉まみれの大惨事
制作から43年が経った2022年、イタリア・ミラノにある文化施設で開催されたアンディ・ウォーホル展でこの車が展示されていた際、環境活動家グループ「Ultima Generazione」(最後の世代)によって、8キロの小麦粉まみれにされるという事件が起きました。彼らは、このマシンが気候変動で多くの人々が亡くなっていることに政府が何も策を講じず、世間もそれに無関心である一方で、このような抗議活動にだけ憤慨することはおかしいと主張しました。こうした環境活動家による行為は世界中の美術館で多発しており、ウォーホルのアートカーも巻き込まれた形となりました。
アンディ・ウォーホルというアートの巨匠とBMWという世界的自動車メーカーのコラボレーションによって生まれた世界に1台だけのM1は、皮肉にもこの襲撃によってさらに名を馳せ、伝説としての輝きを増したのかもしれません。この車は単なる芸術作品でも車でもなく、変化する時代の価値観を映す象徴として人々の記憶に残り続けるのでしょう。
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AND OWNERS編集部