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”映画のセット”のような会場でバンクシー作品を体感する 「バンクシーって誰?」展、2021年8月21日から天王洲アイルで開催

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2020年に開催予定だったものの、コロナ禍で延期となっていた「バンクシーって誰?」展 が、2021年8月21日(土)〜2021年12月5日(日)まで、天王洲アイルの寺田倉庫 G1ビルで開催される。公式アンバサダーに俳優の中村倫也が就任し、5月27日(木)に記者発表会が行わた。

バンクシーって誰?展 キービジュアル
バンクシーって誰?展 キービジュアル

本展は、世界各都市を巡回する「The Art of Banksy展」の傑作群を、日本オリジナルの切り口で紹介する展覧会。バンクシー本人の監修とは異なる非公認の展覧会ではあるものの、プライベート・コレクターの所蔵する本物認定されたオリジナル作品群を、彼の活動の主戦場である“ストリート”を再現した”映画のセット”のような空間で展示する。

バンクシーとは?

バンクシー(Banksy)はイギリスを拠点に活動する匿名の芸術家。イギリスのブリストル出身と言われていて、ストリートアーティストとして、世界中の壁や橋などを舞台に制作している。自らの正体を明かさず、名前や生年月日、出身地までも正確な情報は発表されていない。神出鬼没で誰にも気付かれないうちに作品を描き去ることから「芸術テロリスト」とも呼ばれている。

≪Banksy Canvas Session London≫ (2004)  photo by James Pfaff
≪Banksy Canvas Session London≫ (2004) photo by James Pfaff

彼の作品はどれも非常にメッセージ性が強い。戦争、貧困、難民、人種差別などあらゆる政治的問題やを扱っており、それをアートという手法で観客に強烈なインパクトを残している。

展覧会の見どころは?

バンクシーの主戦場であるストリートを再現した会場

バンクシーといえば、やはりストリート・アートの印象が強い。本展覧会では、その代表作品を選りすぐって、テレビスタジオの舞台美術チームが、美術館とは異なる会場空間で映画のセットのようなリアルな街並みを会場に再現。写真撮影も全面OKだそうだ。

バンクシーって誰?展、会場風景
画像引用元:バンクシー展公式HP

▍プライベート・コレクター秘蔵のオリジナル作品群を一挙展示

今回の展覧会では、プライベート・コレクター秘蔵のオリジナル作品を一挙公開。これらは、バンクシーに代わって作品の真贋を認証するペスト・コントロールにより本物認定された作品。街なかや美術館でも通常は見ることのできない作品群が一堂に展示される。

≪Love Is In The Air≫ / バンクシー
≪Love Is In The Air≫ / バンクシー 画像引用元:バンクシー展公式HP

また、特別出展として、イギリスのファッション・デザイナーで、バンクシー好きでも知られる、ポール・スミス氏からお借りする希少な油彩画《コンジェスチョン・チャージ》も展示される。

▍近隣のレストラン・カフェ3では特別コラボメニューも

展覧会会期中、会場近隣のレストラン・カフェ3 店舗で、特別コラボメニューを展開。バンクシーの作品をモチーフにした食事、ドリンク、デザートが展開される。

フランボワーズとホワイトチョコのムース
フランボワーズとホワイトチョコのムース 画像引用元:バンクシー展公式HP

注目作品は?

今回展示される注目作品を5点紹介する。

《風船と少女》/ バンクシー (2006) 個人蔵

《風船と少女》/ バンクシー (2006) 個人蔵
画像引用元:バンクシー展公式HP

バンクシーが長年描き続け、非常に人気の高いシリーズ。2018年、「サザビーズ」の競売にかけられて約1億5,000万円で落札された直後、バンクシー本人があらかじめ額縁に仕込んでおいたシュレッダーが作動して作品が千切りに細断され、世界を驚愕させた事件でもおなじみのモチーフだ。

赤いハートの風船は愛や希望を表しているとされている。このシリーズは世界中で描かれ、その土地の問題に即してアレンジが加えられることでも知られている。かつてロンドンの各地に描かれた『風船と少女』の絵は全て塗りつぶされ、現在は残っていない。

《モンキー・パーラメント》/ バンクシー (2009) 個人蔵

《モンキー・パーラメント》/ バンクシー (2009) 個人蔵
画像引用元:バンクシー展公式HP

バンクシーが書いたキャンバス作品としては最大級の大きさの油彩作品で、英国下院で議論している政治家たちを猿に置き換えている。今回出展されるのはそのポスター版である。チンパンジーに乗っ取られた議会は、かつて民主主義のモデルと呼ばれたイギリス議会の凋落を描いている。2009年に発表した際には『質問時間』という作品名だったが、イギリスの欧州連合(EU)離脱に合わせてリワークされ、「Devolved Parliament(退化した議会)』と改名された。

《セール最終日》/ バンクシー (2007) 個人蔵

《セール最終日》/ バンクシー (2007) 個人蔵
画像引用元:バンクシー展公式HP

本作は、2006年にLAで開催され、バンクシーのアメリカでの人気に火をつけた個展「Barely Legal」(意味:かろうじて合法)のために製作された。その後、2017年12月にバンクシーが自身のシルクスクリーン作品を発売していたオンラインギャラリーとも言える存在であったPOWこと「Pictures on Walls」を閉店。2003年のオープンから15年にわたり営業してきたPOWの閉店前に、約11年間販売せずにいた本シルクスクリーン作品をPOW最後を飾る記念作品として限定500部で抽選発売したもの。「セール最終日」を告げる看板の下に、ルネサンス絵画風に嘆き悲しむようにすがる女性たちの姿を描いたこの作品は、まるで宗教と化したような資本主義社会と消費文化への風刺を描いている。

《ラヴ・ラット》/ バンクシー (2004) 個人蔵

《ラヴ・ラット》/ バンクシー (2004) 個人蔵
画像引用元:バンクシー展公式HP

バンクシー自身を投影する意味が込められているというネズミのモチーフの作品。東京都港区の日の出駅付近で見つかった作品もネズミであり、なじみ深いモチーフだ。本作品はそのなかでもトップクラスの人気の作品。通常、害虫として忌み嫌われるネズミが、大きな筆で愛の象徴(ハートマーク)を描き愛を訴える。バンクシーのセンスと、わかりやすいメッセージが込められた象徴的な作品だ。

≪モンキー・マスクのバンクシー≫ © Photographed by James Pfaff (2003) 個人蔵

≪モンキー・マスクのバンクシー≫ © Photographed by James Pfaff (2003) 個人蔵
画像引用元:バンクシー展公式HP

2001年から2004年にかけて撮影されたバンクシーのポートレート。2005年にランダムハウスから出版されたバンクシー唯一の公式作品集「Wall and Piece」にも掲載されている。本作品はのプリントの1枚は、2007年にロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーにも購入された。素顔を明かさないバンクシーだが、覆面ではありながらも、この作品は自他共に認めるポートレートとなっている。