【森美術館編】2025年もアート三昧な年にしよう!企画展スケジュール
2024年も残りわずかとなり、国内の主要美術館が続々と2025年の企画展スケジュールを発表しています。本記事では森美術館のスケジュールをご紹介します。
【森美術館】
マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート
2025年2月13日(木) ― 6月8日(日)
人工知能(AI)の発展が進むなか、新しいテクノロジーは日常生活に浸透し、特にコロナ禍では仮想空間における活動が加速しました。テクノロジーとアートは歴史的に密接に関連しており、ビデオゲームやAIの進展はアーティストに新たな創造の可能性を提供する一方で、生成AIは人間の創造力への脅威ともなっています。
本展は、ゲームエンジンやAI、VRなどを用いた現代アートを紹介する展覧会です。デジタル空間を用いた新たな美学や表現方法が探求されており、2021年に当時約75億円でNFT作品が落札されて話題となったBeeple(ビープル)など、デジタルアートの最前線で活躍するアーティストの作品が展示されます。

キム・アヨン
《デリバリー・ダンサーズ・スフィア》
2022年
ビデオ
25分

ビープル
《ヒューマン・ワン》
2021年
4面スクリーン(16K)、磨かれたアルミメタル、マホガニー材の枠、メディアサーバー、NFTの変化と同期した映像(永続)
220×114.8×114.8 cm
展示風景:「ビープル:ヒューマン・ワン」M+(香港)、 2022-2023年
撮影:ロク・チェン
藤本壮介展
2025年7月2日(水) ― 11月9日(日)
最も注目される日本の建築家の一人である藤本壮介(1971年、北海道生まれ)の初の大規模な回顧展が開催されます。藤本壮介は《武蔵野美術大学美術館・図書館》(2010年、東京)を手掛けた後、近年では集合住宅《ラルブル・ブラン(白い樹)》(2019年、フランス、モンペリエ)や音楽複合施設《ハンガリー音楽の家》(2021年、ブダペスト)など、高い評価を得たプロジェクトを手掛けています。本展では、模型や設計図面、記録写真に加えて原寸大模型やインスタレーションなども展示に含まれ、藤本壮介の活動初期から世界各地で現在進行中のプロジェクトまで主要作品を多数紹介し、四半世紀にわたる建築家としての歩みや建築的特徴、思想を概観します。

藤本壮介
《ラルブル・ブラン(白い樹)》
2019年
フランス、モンペリエ
撮影:イワン・バーン

藤本壮介
《ハンガリー音楽の家》(内観)
2021年
ブダペスト
撮影:イワン・バーン
六本木クロッシング2025展
2025年12月3日(水) ― 2026年4月5日(日)
森美術館が3年に一度、日本のアートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として2004年から開催しているシリーズ展です。本展は同館のキュレーターが数名のゲスト・キュレーターと共同で企画し、ベテランから新進気鋭の若手まで日本のアーティストを選出します。創造活動の交差点(クロッシング)となる展覧会を目指し、現代アートのみならず、建築やファッション、デザインなどの他ジャンルのクリエイターを紹介してきたことが本シリーズ展の特徴です。8回目となる今回はアジアを拠点にグローバルなアートシーンで活躍するキュレーターたちと協働し、国際的な視点から日本のアートを捉え、日本のアートの今やどんな意義を持っているのかを改めて検証する内容になっています。

市原えつこ
《未来SUSHI》
2022年
食品サンプル、食器、回転コンベア、電子パーツ、人型ロボット、3Dプリント素材、アクリル、木材、ほか
サイズ可変
展示風景:「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」森美術館(東京)2022-2023年
撮影:木奥惠三
※参考図版

展示風景:「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」森美術館(東京)2022-2023年
撮影:木奥惠三
※参考図版
■森美術館
住所:〒106-6106 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
公式HP:https://www.mori.art.museum/jp/
AND OWNERS編集部