【アーティゾン美術館編】2025年もアート三昧な年にしよう!企画展スケジュール
2024年も残りわずかとなり、国内の主要美術館が続々と2025年の企画展スケジュールを発表しています。本記事ではアーティゾン美術館のスケジュールをご紹介します。
ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ
2025年3月1日(土) – 6月1日(日)
ゾフィー・トイバー=アルプ(1889–1943)はテキスタイル・デザイナーとしてキャリアを開始し、緻密な幾何学的形態による構成を、絵画や室内空間へと領域を横断しつつ追求しました。その夫であり詩人のジャン・アルプ(1886–1966)は、偶然的に生まれる形態に基づき、コラージュやレリーフ、彫刻を制作。本展は彼らの個々の創作活動を紹介するとともに、両者がそれぞれの制作に及ぼした影響やデュオでの協働制作の試みに目を向け、カップルというパートナーシップの上にいかなる創作の可能性を見出せるかを再考する展覧会です。


《「臍−単眼鏡」とジャン・アルプ》1926年頃、アルプ財団、ベルリン/ローラントシュヴェルト ⓒ VG BILD-KUNST, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2024 C4762
硲伊之助展
2025年3月1日(土) – 6月1日(日)
硲伊之助(はざまいのすけ/1895–1977)は、フュウザン会や二科会で注目された画家です。晩年には色絵磁器の制作に情熱を注ぎ、クールベやゴッホの画集編集や『ゴッホの手紙』の翻訳を手がけるほか、師であるマティスの回顧展を実現するために実務家として貢献し、西洋美術の紹介にも力を入れていました。本展では、約60点の油彩画、版画、磁器などの作品や資料を通じて、硲伊之助の多様な側面を紹介し、彼の魅力を再評価する機会を提供します。

硲伊之助《室内》1928年、油彩・カンヴァス、硲伊之助美術館

硲伊之助《燈下》1941年、油彩・カンヴァス、硲伊之助美術館
オーストラリア現代美術 彼女たちのアボリジナル・アート
2025年6月24日(火) – 9月21日(日)
近年オーストラリアの現代美術界では多くの女性作家が高く評価されており、その多くがアボリジナルの背景を持っています。本展では、石橋財団として初めて女性アボリジナル作家に焦点を当て、所蔵作家4名を含む7名と1組の作品を通じて現代の多様な表現を紹介し、オーストラリア先住民美術への深い理解と認知を目指します。

イワニ・スケース《えぐられた大地》2017年、石橋財団アーティゾン美術館【新収蔵作品】Installation View: QUT Art Museum, Looking Glass: Judy Watson and Yhonnie Scarce. Photograph by Cian Sanders Studios. ©︎ Courtesy the Artist and THIS IS NO FANTASY
ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着
2025年10月11日(土) – 2026年1月12日(月・祝)
同館の開館以来、毎年開催されている「ジャム・セッション」の第6回目は、山城知佳子と志賀理江子を迎えて開催。山城知佳子は、近・現代日本が抱える矛盾や抑圧、特に沖縄戦や米軍基地の集中といった複雑な状況を、ユーモアを交えて描写する一方、志賀理江子は2008年から宮城県を拠点に、東日本大震災やその復興、さらにはそれ以前から存在する中心と周縁の不均衡な力学に焦点を当て、生のあり方を探求しています。本展では、二人の新作を通じて、過去から続く困難な現実に向き合う二人の真摯な姿勢や創造性、そして芸術の実践をコレクション作品と共に紹介します。

山城知佳子《チンビン・ウェスタン 家族の表象》2019年、シングルチャンネル・ヴィデオ&サウンド・インスタレーション、32分00秒 ⓒ Chikako Yamashiro, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

志賀理江子《Sadness》2023年、C-type プリント ©Lieko Shiga. Courtesy of the artist
なお、ご紹介した展覧会と同期間には石橋財団コレクション代表作を取り上げる「コレクション・ハイライト」展(2025年3月1日(土)〜6月1日(日)、6月10日(火)〜9月21日(日))、近年同館が収蔵した安井曾太郎の《座像》(1929)に焦点を当てる「特集コーナー展示 安井曾太郎」(2025年10月11日(土)〜2026年1月12日(月・祝))も開催される予定です。
◼️アーティゾン美術館
住所:〒104-0031 東京都中央区京橋1-7-2
公式HP:https://www.artizon.museum/
AND OWNERS編集部