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:「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」(東京国立近代美術館)展示風景

2024年下半期 注目の展覧会6選

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今回は、ANDARTが注目する2024年下半期に開催される展覧会6選をご紹介します。
大規模なコレクション展や夏にぴったりなテーマの作品展など、休日はぜひアート体験に訪れてみませんか?


TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション

パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館という3都市の美術館のコレクションが集結。20世紀から現代にかけて活躍してきた西洋と日本の110名のアーティストの作品が一堂に会している。ピカソ、マティス、バスキアの他、藤田嗣治、草間彌生、奈良美智など数々の日本人アーティストの作品も出展。
展覧会タイトルの「TRIO」とは、3館のコレクションから1作品ずつ、共通点のあるものでトリオを組み展示するというユニークな試みのことである。トリオは主題やモチーフ、色や形、素材、作品が生まれた背景など自由な発想で組まれているところが見どころ。現代アートの新たな魅力が発見できるかもしれない。

「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」(東京国立近代美術館)展示風景
「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」(東京国立近代美術館)展示風景

会       期:2024年5月21日(​​火)~8月25日(日)
                  ※休館日:原則 月曜日
開館時間:午前10時〜午後5時(入場は閉館の30分前まで)
                  ※金曜日と土曜日は午後8時まで開館
会       場:東京国立近代美術館
料       金:一般 2,200円 他
公式サイト

内藤礼 生まれておいで 生きておいで

内藤礼は1961年広島県生まれのアーティストで、空気・水・重力といった自然の要素や日常的な事象を通して「地上の生の光景」を見出す空間作品を生み出してきた。国内外で大型の展覧会を開催しており、また恒久設置作品としてはベネッセアートサイト直島や豊島美術館の作品が知られている。
会場である東京国立博物館が持つ150年の歴史を内藤が独自の視点で読み解くことで、あらたな空間作品を制作するという。
本展は、9月7日〜2025年1月13日開催の銀座メゾンエルメスフォーラムでの展覧会へと続き、2会場にまたがり連作の絵画と立体作品が展開される構成だ。

公式サイトより

会       期:6月25日(火)~9月23日(月・振)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
会       場:東京国立博物館
料    金:一般 1,500円(前売 1,400円) 他
公式サイト

特別展 没後25年記念 東山魁夷と日本の夏

四季折々の豊かな自然風景を描いた日本画の巨匠、東山魁夷の特別展が開催。山種美術館が所蔵する魁夷の作品全点を、10年ぶりに一挙公開する。
なかでも注目なのは幅9メートル超の《満ち来る潮》。普遍的な日本の海のイメージと伝統的な日本絵画の装飾性が融合した大作である。
本展ではさらに、歌川広重や横山大観の作品など、浮世絵や日本画の名作から夏をテーマにした名品や、涼しさを感じられる優品を選りすぐって公開する。来たる夏にふさわしい、目にもさわやかなひとときを過ごすことができるだろう。

公式サイトより

会  期:2024年7月20日(土)~9月23日(月・振)
     ※休館日:原則 月曜日
会  場:山種美術館(東京都渋谷区)
開館時間:午前10時〜午後5時(入館は4時30分まで)
料  金:一般 1,400円(前売1,200円) 他
公式サイト

日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション

日本の​現代アート​のコレクションとして質・量ともに抜きん出ていると言われる高橋龍太郎氏のコレクション。精神科医として活動しながら90年代半ばからこれまで3000点を超える作品を収集し、その貢献ぶりから令和2年度文化庁長官表彰を受賞した。そんなコレクターの目がとらえた現代日本の姿を、時代に対する批評精神あふれるアーティストたちの代表作とともに辿ることができるのが本展である。草間彌生、奈良美智、村上隆、加藤泉など日本の現代アート史における重要作品を鑑賞できる貴重なチャンス。

公式サイトより

会  期:2024年8月3日(土)〜11月10日(日)
※休館日:原則 月曜日
開館時間:午前10時〜午後6時(入場は5時30分まで)
会  場:東京都現代美術館
料  金:未定
公式サイト

田名網敬一 ​​記憶の冒険

田名網敬一は、近年急速に再評価が進む日本人アーティスト。1936年に生まれ、武蔵野美術大学在学中にデザイナーとしてキャリアをスタートさせた。日本版月刊『PLAYBOY』の初代アートディレクターを務めるなど雑誌や広告を主な舞台にアンダーグラウンドなアートシーンを牽引してきた一方、絵画・立体作品・アニメーション・インスタレーションなどジャンルや既存のルールに捉われることなく精力的に制作を続けてきた。そんなアートとデザインの垣根を越えた多様な活動と色彩鮮やかな作風は、アンディ・ウォーホルから大きな影響を受けたものだという。
本展は初公開の最新作を含む初の大規模回顧展なだけに要注目である。

田名網敬一《森の掟》2024年 ©︎Keiichi Tanaami / Courtesy of NANZUKA

会  期:2024年8月7日(水)~11月11日(月)
     ※休館日:毎週火曜日
開館時間:午前10時~午後6時(入場は閉館の30分前まで)
     ※毎週金・土曜日は20時まで
会  場:国立新美術館 企画展示室1E
料  金:一般 2,000円 他
公式サイト

ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ

“蜘蛛“を代表的なモチーフとして扱うフランス人アーティスト、ルイーズ・ブルジョワ。六本木ヒルズに設置された、一際目を惹くオブジェをご存知の方も多いかもしれない。
彼女にとって蜘蛛は家業のタペストリー工房を営む温和で勤勉な自身の母親を象徴するばかりでなく、傷を繕い癒す修復家でありながら周りを威嚇する捕食者であるというように、母性の複雑さを象徴する存在であった。2023年5月にはサザビーズ・オークションで女性アーティストによる彫刻の最高落札額を更新した、アート市場でも話題のブルジョワ作品を約100点見ることができる。

ルイーズ・ブルジョワ《ママン》1999/2002年 ブロンズ、ステンレス、大理石 9.27× 8.91 ×10.23 m 所蔵:森ビル株式会社(東京)

会  期:2024年9月25日(水)~2025年1月19日(日)
会  場:森美術館(東京都港区)
開館時間:午前10時~午後10時(入場は閉館30分前まで)
     ※火曜日は原則午後5時まで
料  金:平日=一般 2,000円(前売1,800円) 他
     土日休日=一般 2,200円(前売2,000円) 他
公式サイト

※展覧会情報の詳細は公式サイトにアクセスの上、ご確認ください。


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ANDART編集部