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【前編】落札率90%以上を達成! 2024年最後のSBIアートオークションをレポート

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10月25日(金)・26日(土)に代官山ヒルサイドフォーラムにて行われた「第68回SBIアートオークション|MODERN AND CONTEMPORARY ART」をレポートします。

第68回SBIアートオークション|MODERN AND CONTEMPORARY ART 下見会
展示風景

好調が続いた2024年のSBIアートオークション

今年最後の開催となった今回のSBIアートオークション。308点の作品が出品され、落札率は90.3%、落札総額は約15億3000万円となりました。そして、2024年に開催されたSBIオークション計7回の全てで落札率が90%を上回るという好記録を残しました。この水準を保てることは、アートオークション市場では珍しいです。

安定の草間彌生、若手も大健闘

日本のアーティストの作品はもちろん、海外アーティストの優品も数多く登場した今回のラインナップを見ていきましょう。

落札額の点で安定的な人気を誇ったのは、草間彌生の作品4点です。それぞれ1〜2億超を記録し、代表作である《かぼちゃ》(1989)は今回のオークション最高額の2億4,725万円で落札されました。他にも草間の筆致が強く残る初期のかぼちゃ作品や、貴重なプリント作品など、草間のアーティストとしての軌跡を映し出す作品が揃いました。

海外人気の高いKYNE(キネ)、ロッカクアヤコといった日本人アーティストの作品も健闘しました。ロッカクアヤコの《Untitled》(2018)はエスティメート(落札予想価格)を上回る3,013万円で落札される結果となりました。他にも、プライマリーギャラリーではすでに注目を集めSBIオークションへの出品は今回が初となる横山奈美の《Shape of Your Words – K.T. –》(2022)は、エスティメート200〜300万円のところを約862万円という高値で落札されました。

第68回SBIアートオークション|MODERN AND CONTEMPORARY ART 下見会
(中央左:ロッカクアヤコ《Untitled》(2018))
第68回SBIアートオークション|MODERN AND CONTEMPORARY ART 下見会
(中央:横山奈美《Shape of Your Words – K.T. –》(2022))

海外アーティストでは、たとえばアンディ・ウォーホルの代表的な「マリリン」シリーズのひとつである《Marilyn Monroe (F. & S. Ⅱ.26) 》(1967)がエスティメートを上回る2,645万円で落札されました。ウォーホル作品の中でも珍しい、淡い色合いの仕上げが印象的なシルクスクリーン作品です。

第68回SBIアートオークション|MODERN AND CONTEMPORARY ART 下見会
(右:アンディ・ウォーホル《Marilyn Monroe (F. & S. Ⅱ.26) 》(1967))

※後編に続きます。
▶︎SBI初・海外下見会。アート市場成長中の韓国で

<次回のSBIアートオークション>

第69回 SBIアートオークション|Modern and Contemporary Art
開催日程:2025年1月25日(土)、26日(日)
下見会 :2025年1月22日(水)、23日(木)、 24日(金)、25日(土)、26日(日)
会場  :ヒルサイドフォーラム(東京都渋谷区猿楽町18-8ヒルサイドテラスF棟1F)

※最新情報は公式HPでご確認ください。

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AND OWNERS編集部