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【後編】絵画から本へ、思考の旅に出よう「角川武蔵野ミュージアムコレクション展vol.04」レポ

前編に引き続き、「角川武蔵野ミュージアムコレクション展vol.04 絵からはじまる本とつながる~もう一つの本棚劇場~」のレポートをお届けします。

鳳凰にアマビエ。角川文化振興財団ならではの作品がお目見え

展示作品は、KADOKAWAの前身、角川書店にルーツを持つ角川文化振興財団ならではと言えるコレクションが集まりました。会場内でひときわ存在感を放つ、黄金色の天野喜孝の《鳳凰図》(2020)は、実はところざわサクラタウンの敷地内にある「武蔵野坐令和神社」の天井画の原画となっているものです。ファイナルファンタジーシリーズのキャラクターデザインをはじめ、装丁画、舞台美術などでの活躍が知られる天野が、KADOKAWAのシンボルでもある『鳳凰』を題材に描きました。本棚には神話をテーマとした本が並びます。

展示風景
天野喜孝《鳳凰図》2020年

川島秀明の《SHI》(2021)は、本ミュージアムで過去に開催された「アマビエ」(疫病を予言したと言われる妖怪)をテーマにした展覧会のために制作された作品です。川島は作品の中で、変わらないものは何もないという諸行無常を表現したといいます。描かれた四人の女性は、三島由紀夫の『豊饒の海』に登場する生まれ変わる人物をモチーフにしていることから、本棚にもその関連書籍が並びます。ここでは川島本人が本に寄せたコメントも読むことができます。

展示風景

展示風景(書籍の右に川島本人によるコメント)

絵画を鑑賞するだけにとどまらず、そばに置いてある本を手に取って読むことで、学びを広げることができるのは「三館融合」を掲げる角川武蔵野ミュージアムならでは。アーティストの創作の軌跡をたどる体験をしてみるのはいかがでしょうか。

【展覧会概要】

角川武蔵野ミュージアムコレクション展vol.04 絵からはじまる本とつながる~もう一つの本棚劇場~
会場:角川武蔵野ミュージアム4階 エディット アンド アートギャラリー
会期: 2025年1月27日(月)まで
休館日:毎週火曜日、2025年1月1日、1月20日~1月24日
開館時間:10:00~18:00(最終入館は17:30まで)
チケット価格(税込): 一般(大学生以上):1,400円 他(オンライン購入、当日窓口購入)
主催:角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人 角川文化振興財団)
URLhttps://kadcul.com/event/209


文・写真:AND OWNERS編集部

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