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【前編】絵画から本へ、思考の旅に出よう「角川武蔵野ミュージアムコレクション展vol.04」レポ

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現在角川武蔵野ミュージアムで開催中の「角川武蔵野ミュージアムコレクション展vol.04 絵からはじまる本とつながる~もう一つの本棚劇場~」のレポートをお届けします。

展示風景

“ごちゃまぜ”の不思議なミュージアム

同展の会場である角川武蔵野ミュージアム(埼玉県所沢市)は、出版やアニメの事業で知られるKADOKAWAが展開する「ところざわサクラタウン」のランドマーク的存在で、図書館・博物館・美術館が一堂に会す「三館融合」を掲げる文化複合施設です。編集者の松岡正剛、学者の荒俣宏、アートディレクターの神野真吾が各施設を監修し、また建築のデザイン監修を隈研吾が手がけるなど、さまざまな専門家がその叡智を集合させて作られています。訪れる人々は、アート・書籍・アニメ・音楽・デジタルなど多様な媒体を通して今までにない複合的な体験を得ることができるのが魅力です。昨年11月1日にミュージアムの新館長に就任した池上彰は「この『ごちゃまぜ』が、新しい時代を創造することになるのだと思います」とコメントしています。

建物外観 ©角川武蔵野ミュージアム 

「アート×本」の展示方法が新しい!

今回の展覧会は、天野喜孝、池田満寿夫、金子國義、川島秀明、奈良美智、名和晃平、藤田嗣治、松井冬子といういずれも日本を代表するアーティストの作品が登場しました。

展示会場である「エディット アンド アートギャラリー」の壁面をぐるりと絵画作品が飾り、その中央に、アーティストや作品に関連する本棚が並べられています。たとえば奈良美智の《Hula Hula Dancing》(1998)の横にある本棚には、奈良の作品集や挿絵を担当した本が並びます。気になった本を手に取って、そのまま近くの椅子に座って読書をすることができます。

展示風景
展示風景

さらに展示会場は図書館である「エディットタウン-ブックストリート」と繋がっているため、作品について学びを深めたい、もっとアーティストのことが知りたいという時にはそのまま図書館へ足を運び、本を探すこともできます。

エディットタウン ブックストリート ©角川武蔵野ミュージアム 

※後編に続きます。
▶︎鳳凰にアマビエ。角川文化振興財団ならではの作品がお目見え

【展覧会概要】

角川武蔵野ミュージアムコレクション展vol.04 絵からはじまる本とつながる~もう一つの本棚劇場~
会場:角川武蔵野ミュージアム4階 エディット アンド アートギャラリー
会期: 2025年1月27日(月)まで
休館日:毎週火曜日、2025年1月1日、1月20日~1月24日
開館時間:10:00~18:00(最終入館は17:30まで)
チケット価格(税込): 一般(大学生以上):1,400円 他(オンライン購入、当日窓口購入)
主催:角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人 角川文化振興財団)
URLhttps://kadcul.com/event/209


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文・写真:AND OWNERS編集部